他山の石

7月24日、避けられない「デジタル難民」
地デジTV、視聴できず苦情殺到も

@7月24日が近づいてきた。テレビの地デジ化が完成する日、すなわちアナログのテレビ放送が終了する日である。NHKも民放もその日に向けてまさにラストスパート。とくにアナログの画面はにぎやかに「地デジ」「地デジ」の文字が躍り、見ようによってはアナログ視聴者に対するいやがらせのおもむきがないではない。しかしながら、ここは最後の追い込みにかける放送各局の努力だと解釈しておこう。

@というのもこの期に及んでも、すべての家庭がデジタルに対応できているとは言いにくい現状がある。たとえば薄型テレビに象徴されるデジタル受信機(チューナーも含む)。昨年12月時点では愛媛県の総世帯数約58万に対し3万7千世帯で未対応だというのだ。もっとも半年以上経過した現時点では少しは改善されていたとしても、100%の保証はない。映像を映すテレビがないと、テレビを見たくても見ることができないという当たり前の状況が発生する。

@受信環境も心配の種が尽きない。マンションやアパートなどの集合住宅でも約100施設がデジタルへの切り替えが済んでいない。100施設とは何軒、何世帯なのかの詳細データは不明だが、対策が間に合わないと大変なことになる。テレビに付き物のアンテナの問題もある。あいテレビ(1992年開局)、愛媛朝日テレビ(95年)が開局するまでの間、広島県の民放を受信する多方向受信システムが数多く存在し、今も広島にアンテナを向けている家庭が少なからずある。そのうち中予地区の2000~4000世帯で県内のデジタル放送の一部チャンネルが受信できなくなりそうなのだ。

@辺地共聴、ビル陰共聴は「検討中」も含めて対応は計画通りに進んでいるという。しかし、受信機、集合住宅、多方向受信に関しては7月24日までに対策が完了するのはむずかしいといわれる。仮に1%の家庭が未対応のまま7月24日を迎えると、5300軒でテレビが見えなくなる。パーセントだけでみると小さな数字だが、5300軒から苦情・問い合わせが来たら……、こんな状況が全国規模で起きたら……いやはや大変だ。

@7月24日以降は未知との遭遇。どんなことが起きるのか、まさに想定を超える事態がないとも限らない。対策に全力を挙げるのはもちろんのこと、問い合わせなどには視聴者目線で対応してほしいものだ。(6月30日 マスコミウオッチャー)


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